医療的ケアが必要な子どもを育てながら、仕事との両立を果たす――。厚生労働省の調査によると、医療的ケア児の保護者のうち「希望通りの形で働きたい」と望む人は88%に上ります。しかし、実際に就労を実現できているのは、わずか7%にとどまります。

最大の壁となっているのが、家庭における24時間絶え間ない医療的ケアです。言うのは容易ではありませんが、職場の理解と工夫に支えられ働き続ける母親がいます。富山県高岡市で電設資材を販売する創業78年の「本吉電機」(社員数16人)で働く、パート勤務の沙魚川敬子さんです。

医療的ケア児の親、就労の壁と職場環境

「おはようございます」

ほかの社員より1時間ほど遅れての出社。この職場では自然に受け入れられています。

「ここが私の机です」

富山県高岡市で電設資材などを販売する、創業78年の「本吉電機」は、正社員とパートあわせて16人の会社です。

パート勤務の沙魚川敬子さんは、取引先への売上伝票の入力を担当しています。

沙魚川敬子さん
「これだけ理解してもらえるとやめられないですよね。できるだけ長く雇用してもらえるように…子どもの体調のこともあるんですが」