富山県内を流れる庄川水系で、猛暑と降雨不足による深刻な渇水が続いています。最上流部にある御母衣ダム(岐阜県)の貯水量が今月14日ごろにも「ゼロ」になる見通しとなり、関係機関は1994年以来、32年ぶりとなる取水制限の検討に入りました。

4日開かれた富山県内の主要河川の状況について情報共有する会議で、県が常願寺川・神通川・庄川・小矢部川の水位状況について説明し気象台からは「この先1か月も高温少雨が続く」との見通しが報告されました。

特に懸念されたのが、県内6市にまたがる庄川の最上流部にある、岐阜県・御母衣(みぼろ)ダムの状況です。

これはことし5月のダム上流の様子です。この時点では川に水があることが確認できます。

しかし、先月のこの周辺の降水量は平年の4割以下にとどまり、ダムへの流入量は6割以下に減少。先月31日には水位が大きく下がり、渇水状態となっています。

富山河川国道事務所 河村陽一副所長
「いわゆる雪解けの水がそれほど多くない状況なので水位が低い状況になっている。雪が解けた以降も雨が少ないのでダムの水位が回復しないというか貯留できない」

このままの状況が続いた場合、今月14日ごろにはダムの貯水量がゼロになる見込みです。こうした状況を受け、会議では渇水対策として、庄川水系で川から引き入れる水の量を減らす「取水制限」を検討する案が出されました。

富山河川国道事務所は今月8日までに庄川水系の関係者の意見を集約し、合意が得られれば具体的な制限方法を決めていくとしています。

富山河川国道事務所 河村陽一副所長
「取水制限について提案がありましたのでこの提案に対して関係利水者が合意できるか問いかけを投げかけましたので。みんな合意できるのであれば速やかに抑制していけばいいでしょうし回答によってはもう一度幹事会や連絡会を開くという話があるんじゃないかと想像している」

取水制限が実施されれば、県内では1994年以来の32年ぶりに、常願寺川や神通川、庄川などで住民らが自主的な制限を行って以来となります。