髙畠被告:「障害を持ったお兄さんが身内にいるせいで、人から好かれない、女性にももてないと思いました」「自分はZ世代。Z世代の人から笑われたり、ばかにされたり屈辱的に感じました」
弁護人:「そのストレスを誰かに向けましたか?」
髙畠被告:「家族やお兄さんに向けました」
裁判では、このASDが犯行に影響したかどうかが量刑を決める争点となっている。
■相模原の事件に触発された
髙畠被告は、2016年に神奈川県相模原市の障害者施設で入所者19人が殺害された事件に「触発された」と法廷で話していた。

髙畠被告:「(植松死刑囚の)『障害者なんて死んだほうがいい』そんな言葉です」
19日の公判で検察側は、「被告は以前から障害者を蔑視する言動があったうえ、殺害したあとは遺体を山へ捨てようと『死体処理』『死体を山に埋める』などと検索して道具をそろえるなど計画性が高い」ことを指摘。「犯行を決意したのは自分の意思で、ASDの影響はない」として懲役15年を求刑した。
一方、弁護側は「計画性が高く見えるのは、ASDの影響から犯行計画を途中で修正したりやめたりすることが困難だったためで、非難の程度を下げるべき。更生が期待でき、長期間服役させる必要性は高くない」などとして、懲役8年が相当だとした。