11日は晴れ間が広がり穏やかな一日となりました。富山県南砺市の五箇山では和紙の原料となるコウゾの雪ざらしが行われています。

高気圧に覆われた11日の富山県内は朝から晴れ間が広がり、日中の最高気温は富山で9.7℃、高岡市の伏木で10℃など、7つの地点で3月上旬並みの暖かい一日となりました。


この空のもと、南砺市の五箇山和紙加工生産組合では和紙の原料となるコウゾの皮を雪の上に並べて日光と雪の水分で色を抜く昔ながらの「雪ざらし」が行われています。

この地域で1200年前から作られているこの和紙は、その耐久性から桂離宮や勝興寺など、歴史的建造物の修復に使用されています。

雪ざらしは晴れやくもりの天気の時だけ行われ2週間ほどかけて茶色い皮が白っぽくなるまでさらされます。


和紙加工生産組合 宮本謙三さん:
「日照時間の問題からかちょっと遅れてますけど、年明けからは例年通りですね、こういう風に伝統なことをできるのが誇りでしょうかね」

コウゾの雪ざらしは3月中旬まで続く予定です。