国内最高峰のハンドボールリーグ「リーグH」がついにクライマックスを迎えた。今シーズン、本拠地・富山県氷見市で旋風を巻き起こしているのが富山ドリームスだ。参入3年目にしてチーム史上最多の7勝を挙げ、飛躍を遂げたチームの傍らには、常に背番号46・庄司清志(30)の姿があった。
「忍者ハットリくん」のごとく宙を舞う『ムササビシュート』でファンを魅了し、下位に沈む苦しい時期も泥臭くゴールを積み上げ、リーグ通算400得点という金字塔を打ち立てた。しかし、絶頂期とも言える今、彼は今季限りでの現役引退という決断を下した。なぜ、彼は今ユニフォームを脱ぐのか。そして、氷見を愛し、氷見に愛された男が描く「セカンドストーリー」の全貌に迫る。
(全5回・毎日連載/取材:島津有希)

「身体能力が自分では高いと思っているので、ピョーンって飛んでスパーンって決めて、『ムササビシュート』って言われたりしているので」

庄司選手は、大阪府出身でゴールデンウルヴス福岡を経て3年前に富山ドリームスに入団した。加入当初からサイドプレーヤーとしてチームの主力として試合に出場してきた。