全国的にも珍しい体験ツアー

ハンドフィルとは、ウイスキーを樽からビンに注ぐことです。三郎丸蒸留所では、この体験ツアーが9日から新たに行われます。

若鶴酒造 稲垣貴彦社長「『ヴァリンチ』という道具を使って、ウイスキーを取り出すことは結構珍しい」

稲垣社長によりますと、ハンドフィルは、一般的に樽に設置された蛇口から注ぐものが多いといいますが、今回は「ヴァリンチ」と呼ばれる銅製のスポイトを使います。

若鶴酒造 稲垣貴彦社長「スコットランドのものだと非常に太くて重たいんですね。日本人の体格に合わないので、高岡銅器で作っているんですよ」
「ヴァリンチ」は、日本人の手になじむように設計され、高岡市の老子製作所が手がけました。
加賀谷悠羽記者
「ヴァリンチを入れてみます。まず味を均一にするためにかき混ぜるそうです。日本製で軽いとはいえ、力がいる作業ですね」


ヴァリンチの先を親指でとめ、ウイスキーを吸い上げていきます。


熟成期間や樽ごとの個体差によって味が異なるウイスキー。味わうだけでなく実際に体験することで、その奥深さに触れてもらいたいといいます。


若鶴酒造 稲垣貴彦社長「この時、この場でしか体験できないような、蒸留所でしか体験できないような場所になっていますので。気楽に来ていただいてウイスキーの楽しさというのを感じていただければと思っています」









