インフルの拡大とともに警戒したい子どもの異常行動とは
インフルエンザの感染が広がる中、特に注意が必要なのが、高熱を出した子どもの「異常行動」です。

今月17日、東京・杉並区にあるマンションの4階のベランダから、小学1年の男の子が1階の植え込みに転落しました。転落した原因は不明ですが、当時、男の子はインフルエンザで発熱していたということです。

こうした高熱による異常行動は「熱せん妄」と呼ばれています。八木医師によると、その症状は40度近い高熱によって一時的に興奮状態となり、急に走り出したり、幻覚が見えたりといった症状が現れ、特に4歳から10歳の子どもにみられることが多いといいます。

八木小児科 八木医師
「子どもの場合、よく寝ぼけたりすることで急にばたっと起きて動きまわったりとか、意味のない行動ですね。あるいは逆に、外に飛び出したり、走っていくとか。そういった非常に危険な行動を伴うこともあります」

親
「心配ですね。あんまりインフルエンザも過去にかかってないので、それで熱が高かったら何かあったら心配かなと思います」
「怖い話なので、なかなか目が離せない状態ですよね。主人と協力しながら何とか目を離す時間を短くしようと思います」

八木医師は熱せん妄への対策として、玄関や全ての部屋の窓を施錠することや、子どもをベランダに面していない部屋で寝かせる戸建ての場合は、できる限り1階で寝かせることを挙げています。

そのうえで「発熱から2日間」は、大人がそばで子どもを見守ることが重要だとしています。

八木小児科 八木医師
「特にインフルエンザでの高熱の時には、他の感染症に比べると発生頻度が少し高いと言われています。特にインフルエンザにり患中の初期ですね。最初の1、2日。熱が高い時期はそういった状況があった場合、注意深く観察して、なるべく親御さんは目を離さずに家庭の中で療養していただくことが大事です」
ピークを迎えるインフルエンザの流行。八木医師は、A型のピークは来週以降一旦落ち着くとした一方、未就学児への感染が広がっているとして引き続き感染対策を徹底するよう呼びかけます。
八木小児科 八木医師
「来年の年明けからB型ですとか、別の型がことしは増える可能性が十分あると思いますので、来年の2月3月までは流行といった状況は続くと思います」










