お腹はいっぱいなのに「デザートは別腹!」。この魔法の言葉、単なる気のせいではないんです。脳と胃が連動して起こる不思議なメカニズムを医師に聞きました。
脳の指令で胃に新たなスペースが…

あま~いケーキや、アイスクリーム。食後、お腹はいっぱいなのにデザートを見るとついつい食べてしまうそんな経験ありませんか。
50代女性「食後は別腹で、アイスだったり食べたくなります」

20代男性「塩辛いものを食べた後とか、甘いものを食べたくなります」
50代男性「僕はお酒を飲むのですが、お腹はいっぱいでも、サンドイッチを食べます」
実は、「別腹」と言われる現象は単なる「気のせい」ではありません。脳と胃が連動して起こる生理的な反応なのです。
ふくだ内科クリニック 福田正博院長
「おいしいもの、甘いものを見た時に、胃の中にたまっている食べ物を少し十二指腸のほうに押し出して、胃の壁を少し緩めて、その食べ物が入るようにスペースを作ってくれる」

大阪府で糖尿病を専門に診察する福田正博医師。
「別腹」現象を引き起こす鍵は脳から分泌されるある物質だといいます。
ふくだ内科クリニック 福田正博院長
「(食べ物を見ると)脳の中に報酬系というドーパミンといわれる物質がたくさん出てきて、それで満足感を得るのですが、今度はそれをさらにサポートするオレキシンというホルモンが出てくる」

ヒトはスイーツなどおいしそうなものを見たり香りをかいだりすると、たとえ満腹感があったとしても脳の報酬系が反応しオレキシンという物質が分泌されます。
すると胃の動きが促され、食べたばかりの食事が小腸に送り出されて、胃の上部に新しいスペースが生まれます。
これがいわゆる「別腹」の正体。










