多額の赤字を抱え存続が危ぶまれている、富山県魚津市の「富山ろうさい病院」について、魚津市は、2026年度からの3年間で上限6億円の財政支援を行う方針を示しました。
村椿晃 魚津市長
「魚津市民にとっても、なくてはならない医療機関であるというふうに私どもは考えております。6億の支援要請ですが、病院を存続させていくために応援をしていく方向で対応を考えて参りたい」

魚津市の村椿市長は11日、臨時会見を開き、経営難が続く「富山ろうさい病院」について、2028年度まで、上限6億円の財政支援を行う方針であると明らかにしました。

富山ろうさい病院を巡っては、物価高や受診者の減少などの影響で、経営状況が悪化。病院の運営母体である「独立行政法人労働者健康安全機構」は、2029年度までに黒字基調へ転換することを目指し、病床機能の転換・削減を来年4月から実施する予定ですが、それでも、来年度からの3年間で11億円あまりの赤字が見込まれています。

こうした状況をうけて、機構は先月末、魚津市に対し支援を要請。市は、赤字見込みのうち、大規模な投資的経費5億円を除く6億円について、新たな財政支援を行う方針を固めました。財源については、昨年度の決算余剰金およそ16億円から捻出する方針です。

魚津市 村椿晃 市長
「地域医療の中核拠点として残していく、伝えていくことは非常に重要なことだと思っています。そのために今できることをしっかりと考えて対応していきたい」











