ことし7月の参院選で現職が落選したことなどを受けて、自民党富山市連は、7日、市内で常任総務会を開き、新しい支部長に県議2期目の藤井大輔氏(52)を選任しました。



7日の常任総務会には、自民党富山市連に所属する県議や市議23人が出席。新しい支部長を藤井大輔県議とする方針を全会一致で承認しました。

市連をめぐっては、旧富山市を選挙区とする富山1区の田畑裕明衆院議員による無断・架空党員登録問題や市議選での現職4人落選、さらに参院選での現職敗北があり、責任をとる形で中川忠昭支部長(75)が1日に辞任したため、新たな支部長を選任したものです。



新支部長の藤井氏は富山市出身の52歳。フリーマガジン「R25」の編集長などを務めた後、2019年の県議選で初当選し、現在2期目です。

市連の幹部によりますと、新支部長の人選に旧執行部は関与しておらず、県議や市議による合議の結果、若手の支部長で刷新感を出したいとの声があがり、藤井氏が選ばれたということです。

藤井氏は、就任後の会見で「非常に不安だが、力を結集して、富山県、富山市のためにしっかり働いていきたい」とし、「20代から50代までの自民党離れについて何かしらの手を打っていきたい」と意気込みを語りました。

藤井氏は、新執行部の体制について、市議の高道秋彦氏(62)を幹事長に起用する方針を示しています。その他の役員人事は、高道氏と協議の上、今月12日に開かれる常任総務会までに固めたいとしています。

また、現在、県連が、県議や地域支部長らを対象に意見集約を進めている総裁選の前倒しについては、県議・市議23人中14人が賛成。市連として前倒しを要求することが決まったということです。

前の富山1区選挙区支部長・田畑裕明衆院議員



また、田畑議員の党員登録問題を受け、富山1区の選挙区支部長が空席となっています。選挙区支部長は次の衆院選の公認候補予定者となるため、市連は選考委員会を設置して決める方針で、藤井氏はこの選考委員メンバーも12日に決定したいとしています。