改良重ねて行われた2回目の実験

迎えた2回目の公開実験は成功。


一部、木の板が剥がれ落ちるなどしましたがシェルターの上部はそのまま残り、中にいる人の命を守る強度が確保できました。
県木材研究所木質構造課長 柴和宏さん
「ちょっと若干、ひび割れとかございますけども、空間内に大きな被害はございませんので、とりあえず実験としてはよかったなという風に思っております。成功です」


東京理科大学工学部建築学科 高橋治教授
「震度7が来ても安全確保ということができたのが、大事な目標達成と思います」

実験を終えて、東京理科大学の高橋治教授は、「(県木材研究所の)柴さん体重10キロくらい痩せていますから、映像を比べてもらうと、シェルターの映像も違うけど、彼も痩せてますから」と、4か月間に渡る試行錯誤の苦労について語りました。

東京理科大学工学部建築学科 高橋治教授
「建築の構造で人が死んでしまうのはよくないから、それを守るという意志だったと思います」
木造住宅での実用化を意識して、県産材にこだわってつくられた耐震シェルター。屋根には金属の角型パイプが使われていますが、天井には合板や県産材の梁などが使われていて、木の温かさが感じられる空間になっています。


県木材研究所では耐震シェルターを100万円以内で販売することを目標にしていて、改良や実証実験を重ねて今年度中の販売を目指したいとしています。