24日、富山県内は35℃を超える猛暑日となりました。降水量が少ない日が続き、干上がってしまった田んぼもあり、生産者からはコメの出来を心配する声もあがっています。

うだるような暑さが続く富山県内。富山市秋ヶ島と氷見では、35℃を超える猛暑日となりました。今後も異例の高温と雨が少ない状態が続く見込みです。

そんな中、砺波市では…。

松澤記者
「砺波の山間にある田んぼです。こちら水不足の影響で大きくヒビが入っています」

干あがった田んぼに入る大きなヒビ。

砺波市孫子地区の田んぼでは、5月下旬からまとまった雨が降っていない影響で、水の確保が難しい状況が続いています。

100メートル下の水源からポンプで水を汲みあげていますが、水源の水も足りないため思うように水が確保できず、ため池の水も残りわずかです。

孫子生産組合 古井敏正さん
「ここはこの地域の一番上の田んぼなんで、この田んぼにあてた水が、浸透すると、村の下のほうの田んぼの用水の湧水になるわけ、上が枯れると下にでていく水がなくなる、下も枯れる」

組合が管理する田んぼは、およそ5ヘクタール。豊かな水で育てられたおいしいコメとして人気を集める、孫子のコメ。生産者は水不足を懸念しています。

孫子生産組合 古井敏正さん
「これだけ乾いていても、稲って枯れることはないがいちゃね。でも、このあと穂が出た時点で、水が溜まってないと、米はダメになる。全然食べれんようなお米になってしまう」

稲に穂が出始める今月末までにまとまった雨が降らなければ、コメの品質が大きく低下するため、生産者は頭を抱えています。

孫子生産組合 古井敏正さん
「困ったなも、もう通り過ぎて、あきらめの境地かな」

松澤記者「とにかく雨が降ってほしいと」

孫子生産組合 古井敏正さん
「そうですね。もうそれしかない。でも、それはまさに神頼みやね」

県は、今後も気温が高く雨が少ない天気が続き、水不足になる恐れがあるとして、限りある農業用水を大切に使用し、各地域で節水への協力と理解を呼びかけています。