織物製造会社「柴田」が、富山地裁高岡支部から破産開始決定を受けていたことが23日、東京商工リサーチ富山支店の調べでわかりました。負債総額は約1億1100万円に上るとみられます。

織物製造の「柴田」は、1973年(昭和48年)6月に設立され、布製品などの織物製造を手がけてきました。

長年の実績を背景に安定した受注基盤を築いていましたが、近年は国産織物の需要低下に悩まされていたといいます。

業績不振に追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスの感染拡大です。経済情勢の悪化により2024年8月期の売上高は約8500万円まで落ち込みました。

2025年8月期に入っても業況は回復せず、借入金の返済負担が資金繰りを圧迫。先行きの不透明感から事業継続を断念し、今回の破産申請に至りました。