小笠原近海で発生した熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みです。
今後の進路や影響について解説します。

熱帯低気圧の現況|小笠原近海をゆっくり進行中
11日15時の観測によると、熱帯低気圧は小笠原近海の北緯25度00分、東経140度00分に位置しています。現在はゆっくりした速さで西北西へ進んでおり、中心気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルとなっています。

台風への発達予測|24時間以内に台風へ格上げ
気象庁の予測によると、この熱帯低気圧は今後24時間以内に台風へと発達する見込みです。台風になると、風速や降水量が増加するため、小笠原諸島では海上を中心に警戒が必要です。
12日15時には、父島の西南西約190キロの海上に達すると予想されています。具体的には北緯26度20分、東経140度30分を中心とする半径130キロの円内に位置する見通しです。中心気圧は1000ヘクトパスカルまで低下し、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルに強まる予想です。


48時間後の予想進路|小笠原近海で勢力を維持
13日15時(48時間後)には、小笠原近海の北緯29度05分、東経141度55分を中心とする半径200キロの円内に達する見込みです。中心気圧は996ヘクトパスカルまでさらに低下し、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルと、やや勢力を強める予想となっています。小笠原諸島では、12日から13日にかけて風浪が高まるおそれがあり、船舶は航行に注意が必要です。また、沿岸部では高波による影響にも警戒が必要です。
72時間後の予想位置|本州東方海上へ北上
14日15時(72時間後)には、日本の東の北緯36度50分、東経142度10分を中心とする半径260キロの円内に達する見込みです。この時点では、中心気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルと予想されています。
この進路予想によれば、台風は本州の東海上を北上する形となり、直接的な上陸の可能性は現時点では低いものの、東日本の太平洋側では高波や強風の影響が出る可能性があります。