死亡事故受け対策を強化

北陸道・魚津ICは料金所の出入口が分かりづらく、誤って出口から高速道路に「誤進入」してしまうおそれがあります。

NEXCO中日本ではこうした誤進入に対してどのような対策を行っているのでしょうか――

櫻田さん
「入口と出口を間違えて、出口から入って逆走してしまうという方もいるので、出口には『進入禁止』の看板や矢印の表示をつけて、出口だと分かりやすい対策をとっている」

出口には目立たせるように「進入禁止」や「矢印板」をつけて入口ではないということを示しています。

料金所だけでなく、本線に入る際に誤って逆走するおそれがあります。

ことし4月、東北自動車道で逆走車が正面衝突するなどして3人が死亡しました。

事故の直前に逆走したとみられる車が現場近くのインターで進入禁止の道路から逆走を始めた可能性があるとみられています。

現場のインターは「平面Y字型」と呼ばれる本線に向かう車線と本線から出てくる車線が平面でY字型に交差する構造です。

県内のNEXCO中日本管轄では東海北陸道「五箇山IC」と「福光IC」が該当します。

NEXCO中日本では平面Y字型のインターで逆走対策を行っていますが、東北道の事故を受けてさらに対策を進めました。

櫻田さん
「平成29年ごろにカラー舗装とか進行方向を示す案内板を設置したり、矢印板とか進入禁止の看板を設置したりとか、一通りの対策を行っていた」

福光ICは2015年、進入禁止の標識があっただけで矢印板はありませんでした。

その後カラー舗装や矢印板が設置され、5月上旬により大きい矢印板や大きく目立つ「進入禁止」という標識が設置されました。

このほか、通常の看板よりも連続的に設置することで逆走を気づかせる「プレッシャーウォール」は効果を確認できたとして、設置を進めていくとしています。

櫻田さん
「出入口の対策とか合流部の対策といった様々な対策をやる前の2015年に比べて、逆走の件数は1割ほど減少してきている。こういった対策を積み重ねていくことで逆走を減らしていきたい」

逆走事故はクルマを運転していれば誰でも巻き込まれる可能性があります。逆走しやすい場所をあらかじめ把握したり、最新の道路情報を入手したりすることが重要です。