コメの高騰が続く中、ことしの豊作を願う伝統行事も行われ、富山県射水市の下村加茂神社では平安時代から続く「御田植祭(おたうえさい)」で、五穀の豊穣を祈りました。

下村加茂神社には、「御田植祭」の神事に先立ち、朝から氏子たちが集まり、イネ科の「マコモ」を使って五穀豊穣を祈願する人形を製作しました。

「御田植祭」は、平安時代から900年以上続く伝統行事で、県の無形民俗文化財に指定されていて、3日は宮司が水田に見たてた拝殿の床一面に苗を並べていきました。

そして、後ろに下がりながら苗を植える「後退法」という、昔ながらの田植えの所作で今年の五穀豊穣を願いました。

また、田植えの神事が終わると、マコモで作った大男の人形を宮司が後ろ向きで投げる神事が行われます。この大男を受け取った人は幸せになれると伝えられています。

受け取った人「皆さん家族健康でけが無く一年過ごせればいいかなと思いますけどそれが一番ですね」

大男の人形やマコモの神様は2026年1月までそれぞれの家で大切に祀られるということです。