全国の高校球児は10年で4万人以上減少し、富山県内だけでも500人近く減っています。こうしたなか、“バットの街”として知られる南砺市福光地域で通信制高校に創設された野球部が4月に始動しました。監督には高岡市出身でヤクルトなどで活躍した田畑一也さんが就任し、県内外から集まった一期生7人には「可能性が無限にある」と期待を寄せます。人数不足のため単独チームで大会に出場することはできませんが、秋の大会からは合同チームとして大会の出場を目指していて、現在を“鍛錬期”としてとらえ、「投げる」「打つ」を基礎からやり直し、福光から聖地“甲子園”を目指します。

5月7日、富山県南砺市の旧南砺福光高校のグラウンド。4月1日に活動を始めた通信制のAOIKE高校野球部の選手たちをサポートしようと、地元のバット工房や自治体の関係者などで構成する「応援する会」が発足され、セレモニーが開かれました。
南砺市野球協会 嶋信一 会長
「君たちここを巣立って大学・プロで野球しても、また南砺市で野球をやってほしいなと思っております」
田畑一也 監督
「地域の皆さんと一緒に、この子どもたちをしっかりと育てていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします」
南砺市野球協会 嶋信一 会長
「バットの街にできて良かった。応援できますからね。甲子園行きましょう!応援に行かんなん」
グラウンド隣でバット工房を営む 中塚陸歩さん
「福光高校がなくなって、すごくグラウンドが静かになって、工場からでも声がたくさん聞こえていたのが静かになって寂しいなって思っていたところに、新たにバットの街に野球部が復活して、また活気が戻ってくるのはすごく嬉しくて、また楽しみに思っています」