毛田千代丸キャスター:
月に1度の「子どももわかるSDGs」。富山市八尾町の深井宣光さんです。深井さんは運営されているYouTubeチャンネルでは、アニメを使って誰にでも分かりやすくSDGsを伝える活動をされています。よろしくお願いします。
深井宣光さん:
よろしくお願いします。
毛田:
「発見!SDGsチャンス」、きょうは、深井さんにぜひ伺いたいことがあります。
深井さん:
はい、なんでしょうか。
毛田:
「電力ひっ迫」についてなんです。この冬は10年に一度の厳しい寒さとなるとの見通しもあり、国が節電要請を検討しています。
これまでも継続的な取り組みとして、▼不要な照明を消す▼クーズビズの励行▼冷房の設定温度を上げるなどの継続的な節電行動があります。
そして約99%の事業者が継続的な節電に取り組んでいるというデータもあります。
ですが、企業が国や電力会社から急な節電を求められても、4割が今の使用量より5%以下の節電しかできないと考えています。
このように今以上の節電はなかなか難しいと考えている人が多いようですが、SDGsの視点から解決策はないでしょうか。
深井さん:
はい、SDGsに必要とされているのは「変化」ではなく、これまでなかった解決策を見出していく「変革」そのものです。今回はSDGsの視点から新たな「節電」を紹介したいと思います。
今、注目を集めているのがこちら、SDGsチャンス「エネルギーマネージメント」。
毛田:
また、聞き慣れないカタカナですね。なんだか難しそうですが。
深井さん:
エネルギーマネージメントとは、工場・ビルといった建物においてエネルギー利用状況を把握し、効率的に管理、改善していくこと。「電気を使わない」ではなく「効率的に使う」「管理していこう」といいう発想です。
毛田:
ちょっと難しそうですね。我慢して節約するしかない!と考えがちですが、そうではないということですね。この「エネルギーマネジメント」、家庭に置き換えるとどうなりますか?
深井さん:
はい、それはこちら!「スマートリモコン」を活用した「エネルギーマネジメント」です。外出先からでもスマートフォンを使って、部屋の温度や湿度の確認したり、エアコンのオンオフや温度調整といったことも出来るようになるんです。あかりを消し忘れたなどのときも外出先から操作できるんですね。
例えば、家の中で飼っているペットが心配でエアコンをつけっぱなしにしておく。こういった場合は、外出先から温度を確認して必要な時だけエアコンをオンオフする。そして暗くなってきたら電気がつくように設定しておくこともできるんですよ。
また、帰宅時に暑い思いや寒い思いをしたくなくて一日中エアコンをつけっぱなしにしてしまった。そんな時は帰宅前になったらスマートリモコンからエアコンをオンにすることで不要な電力消費を抑えることができます。「家から300mのエリアに入ったらエアコンの電源をオンにする」などといった操作を自動で実行させるように設定しておくこともできるんです。
毛田:
なるほど。スマートフォンで遠隔操作できることは知っていましたがまだ現実感がありませんでした。
深井さん:
経済産業省のデータによると、この夏はエアコンと照明だけで家庭が使用している電力の5割以上を占めていたんです。「スマートリモコン」を使った「エネルギーマネージメント」の果たす役割は大きいといえますね。
毛田:
以上、こどももわかるSDGsでした。