高裁の判決に教団関係者「全く承服できない」

一審の富山地裁は、去年10月、「政治参加や宗教の自由は侵害されていない」などとして原告の請求を棄却。原告側は、判決を不服として控訴していました。
15日の控訴審の判決で、名古屋高裁金沢支部は一審の富山地裁の判決を支持し原告の請求を棄却しました。
判決理由で、大野和明裁判長は、「市議会の決議の政治的判断は不合理とは言い難く、裁量を逸脱したとは認められない」としました。
また、藤井市長の発言についても「教団の不相当な献金や教義の強要などが理由だと指摘し、宗教ヘイトにあたるとは認められない」としました。
判決後の会見で、信者と教団の関係者は――
信者 安田慎さん(仮名)
「意気消沈というような感じかなと。本当になかなか受け止めるのが苦しいというか難しい」
富山県平和大使協議会 鴨野守 代表理事
「本当に言葉もないというような気持ち。市が関係断絶を宣言するというのは本当に私が富山市でやっている活動に関しては劇的な変化をもたらしてしまった。それに対して何の問題もないんだと言われると全く承服できない」
信者の男性と県平和大使協議会は上告する方針を示しています。
一方、判決を受けて藤井市長は「判決については原告の主張が棄却され、本市の主張が認められたものと受け止めております」とコメントしています。