富山県南砺市でクマによる人身被害が出たことを受けて21日、県が緊急の対策会議を開き、クマが出没したときの各自治体の連絡体制などを確認しました。
県の緊急対策会議には、各市町村や警察など40人が参加しました。富山県内では20日、南砺市北野で新聞配達をしていた38歳の男性がクマに遭遇し右足を噛まれ軽いケガをしました。
ことしはクマの主食のブナとミズナラの実が不作で、山あいの集落などではクマの出没に警戒が必要とされていて、会議では先月のクマの目撃情報が31件と、去年の11件を大きく上回っていることが報告されました。
県は20日、ツキノワグマ出没警報を発令しカキなどクマをひきつけるものはなるべく取り除くことや、朝夕は不要不急の外出や農作業を極力控えるよう呼びかけています。