先月(2025年3月)の富山県内の企業倒産は8件で、前年同月から2件増加、前月比では横ばいとなりました。また負債総額は9億7300万円であることが帝国データバンク富山支店の調べでわかりました。
帝国データバンク富山支店によりますと、2025年3月の富山県内の負債額1000万円以上の倒産は8件で前の年の同じ月から2件増加しました。前の月とは横ばいになっています。
負債総額は9億7300万円で、前の月から6900万円減少しました。
業種別では「建設業」「製造業」「サービス業」が2件、「卸売業」が1件、が2件、「不動産業」が1件です。
主な原因は「販売不振」が4件、「放漫経営」が2件、「設備投資の失敗」が1件、「その他の経営計画の失敗」が1件です。
従業員別では「10人未満」が6件、「10人以上50人未満」が1件、「50人以上100人未満」が1件でした。
帝国データバンクは「2025年に入り3か月累計の倒産は21件(前年同期17件)、負債総額は21億2200万円(前年同期13億5500万円)と件数、負債総額ともに前の年を上回るペースで推移している。業種別では『建設業』で14か月連続して倒産が発生しているほか、業歴別でも『30年以上の業歴』をもつ企業の倒産が多い傾向が続いている」と分析しています。
そのうえで今後については「引き続き物価高や深刻な人手不足、賃上げなどの人件費高騰、トランプ2.0の為替変動や関税発動など、収益を圧迫させる要因をあげればきりがない。本業の業績回復がみられないなかで中小企業を取り巻く環境は厳しさを増していることから、倒産件数は前年比増加ペースで推移するものとみられる」とみています。
