富山市でピアノ講師の女性が飲酒運転の車にはねられて亡くなった事故から、21日で1年です。母を奪われた息子は、母の無念を晴らしたいと「危険運転致死罪」での起訴を求め活動を続けてきました。
長男 中田康介さん
「これが母親のピアノですね。このピアノでライブ活動とか生徒さんに教えたりとか、していました」

中田康介さん。1年前の3月21日、母の井野真寿美さんを飲酒運転による事故で亡くしました。
生前、ピアノ講師として子どもたちの指導にあたっていた井野さん。

長男 中田康介さん
「お葬式の時にも手紙を持ってきてくれたりとか。子どもたちの心の中にも強く残る先生だったのかなと思っています。例えばライブだったりとか、CDの制作だったりとか、ピアノ教室の生徒さんと一緒に生み出していって、というのは年々すごく精力的に私たちも感じていたので」

亡くなった井野さんの大切にしていたピアノは、今もピアノ教室を開いていた部屋に残されたままです。
長男 中田康介さん
「私たちの悔しさだったりとか、悲しみというものは全く消えることはありませんし、『過失運転から危険運転致死』というところを、引き続き、訴え続けなければならない」