「ラッキーでしかない」国王らをもてなす迎賓館に展示
その次なる挑戦の舞台が、4月13日に開幕する大阪・関西万博。
来場者数は約2820万人と試算され、158の国と地域が参加する予定です。
世界の国王や大統領をもてなす迎賓館に、川原さんが手がける和紙のアート作品が展示されることになりました。
和紙職人 川原隆邦さん
「ラッキーでしかないなと思ってますね。半年間フルに、あらゆる国の方が目を向けてくれるっていうのは、実は万博広しとはいえども、迎賓館ぐらいなので、それはありがたいですね」

半年間の会期中、全国各地をテーマにした7つの作品を順番に入れ替えて展示する予定で、現在制作真っ只中です。
縦約2メートル、横約7メートルの超大作専用の枠に、和紙の原料であるコウゾの繊維を流し込み、自ら集めた全国各地の素材を組み合わせます。

5月に展示予定の作品では北海道をテーマにしています。
和紙職人 川原隆邦さん
「十勝平野の牧草と十勝平野の土。牧場の方から譲っていただいて。アイヌの方々が衣装として使っていた「オヒョウ」という木の樹皮をこの中に流し込んで作ったものですね。大地の力を表現しているものとなりますね」
