富山湾に春の訪れを告げるホタルイカ漁が始まり、初日の水揚げは例年よりさびしい出足となりました。

解禁初日のきょう1日は、6隻の船が滑川漁港からおよそ1.5キロ沖合いに仕掛けられた定置網を目指して出発しました。

記者
「午前4時過ぎです。ことしもホタルイカ漁が解禁しました」

漁師たちが一斉に網をたぐり寄せると、姿を表したのは富山湾の神秘でなく帯びたたしい数のイワシです。

ホタルイカの水揚げは18キロに留まり、過去10年間の解禁初日の平均およそ115キロを大きく下回る出足となりました。

初日の浜値は1キロあたり1万8900円。
去年の初日の浜値(約5000円)と比べて3倍以上の値がつきました。

川村水産 川村雅恵さん
「これは豊洲とか京都とか、高めですので、どうしてもほしいっていう高めの市場に出したいと思います。たくさんの人に食べていただきたいですからね、早く安くなればいいと思っています」

第三定栄丸船頭 水野豊さん
「最近、天候よくて少しは期待してたんですけど、初日としては残念な結果で。これから天候もよくなって気温も上がってホタルイカも増えると思うので今後の漁に期待したいです」

去年は平年の3倍以上のおよそ4000トンが水揚げされ記録的な豊漁だった富山湾のホタルイカ漁。富山県水産研究所は、ことしの漁獲量について「平年並み」の1188トンと予想しています。

富山湾のホタルイカ漁は4月にかけて最盛期を迎え6月上旬まで行われる予定です。