戦後80年となる今年5月、富山と同じ夜に空襲を受けた新潟県長岡市で、富山大空襲に関するパネル展が開催される予定です。その会場となる長岡戦災資料館の関係者が27日富山市を訪れ、富山から出展する資料を確認しました。
長岡戦災資料館の近藤信行館長ら4人が富山市を訪れ、富山を拠点に活動している市民団体「富山大空襲を語り継ぐ会」との打ち合わせを行いました。

ことし5月に長岡戦災資料館で開催を予定している「富山大空襲パネル展」では、語り継ぐ会が保管している戦災関連の遺品や史料を貸し出す予定です。
「本当の赤紙です」

語り継ぐ会が持ち寄ったのは、当時のそのままの状態で残されている召集令状の赤紙、体験者の記憶を描いた日記など空襲の悲惨さを物語る資料です。
打ち合わせでは、戦後80年の節目から将来に向けて次の世代にも関心をもってもらえるよう展示の仕方をどう工夫するかなどについて話し合いました。

長岡戦災資料館 近藤信行 館長
「長岡も富山も非常に大勢の方が亡くなられているわけなんで、戦争の日を潜り抜けてきたようなものを実際に展示することによって、戦争の悲惨さを語ってもらえるような80周年という節目の年にふさわしいような展示の仕方を考えていきたい」

6月には富山大空襲の体験者を長岡に招待し、ともに空襲の記憶を継承していく契機にするということです。










