新田知事が県知事選があったおととし7月、旧統一教会の関連団体が主催する激励集会に参加していたことが3日の知事の定例会見で新たにわかりました。
新田知事:
「7月5日もそういう集会あったということで。ただ私の記憶はそのあたりはっきりしておりませんで、ただ私もそこにいたのは事実だと申し上げたいと思います」
定例会見で、新田知事は新たに旧統一教会の関連団体が主催する県知事選の激励集会への参加を認めました。
これまで3回だとしていた集会の参加を4回に訂正しました。これは先月、成田光雄富山市議が旧統一教会との関わりを公表した資料で発覚したもので、集会はおととし7月5日、富山市内で行われていました。
新田知事:
「もう1回私も記録を精査してみました。これはですね、先般、8月9日にこの場で事務所で過去の経緯を調査した結果をまとめて発表しました。実はその時、これがもれていたということで、大変に申し訳なく思っています。やはり私の考えなりを発表させていただいたわけです」
9月の県議会で、旧統一教会との関係について「政治家として今後、コンプライアンス上問題ある団体とその関連団体とは関係を持たない」と述べた新田知事。
毛田キャスター:
「これはもう旧統一教会と関係を持たないという理解でよろしいでしょうか」
新田知事:
「統一教会さんは、統一教会は、旧統一教会は、そういう訴訟にもなっているというコンプライアンス上、問題を抱えている団体だということ。まあそれでコンプライアンス上問題がある団体とは関わりを持たないということを申し上げていることです」
毛田キャスター:
「政治家として関係は持たないとおっしゃっていて、2年後には県知事選もありますが、今後旧統一教会から選挙応援を受けることはないという理解でよろしいですか」
新田知事:
「まあ今はこういう状況を経てのことですから、2年後のことはまだ私もどうなるかわからない。出馬するのか全然決まっているわけでもないので、そこまでは答えられませんね」
新田知事は政教分離の原則を理由に『知事としては旧統一教会と関係を絶つとは言えない』としています。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 川井康雄弁護士:
「政教分離の話と我々が言っている統一教会との関係、全く別の話です。宗教だから関係を切ろという話は全くしていない」
毛田キャスター:
「弁護団の主張としては、政教分離と統一教会の話は全く別だという指摘。それに対する見解は」
新田知事:
「そのあたりはですね。つい先日、9月30日でしたか。地元新聞で大変コンパクトにわかりやすくまとめていただいたので、ぜひそれを読んでいただければより明確にご理解いただけると思います」
毛田キャスター:
「その一端を教えていただければ」
新田知事:
「いやいや読んでくださいよ」
これについては、別の記者から地元紙を読んでという発言は乱暴でないかとの指摘がありました。
記者:
「答え方としてあれは果たして適切だったのか。他社を読んでくれという答えは少し乱暴ではないか。筋違いではないかと。改めてお考えを教えてください」
新田知事:
「そうですね。あの、今30万部ぐらいでしょうか。その地元紙は。発行されていて、多くの方が読んでいらっしゃる。これほど、いわば富山県民の共通言語のようなものです。ですからそこに堂々と書かれている記事をお読みいただくというのが私としては一番わかりやすいのではないかと申し上げました」
スタジオ:
部数が多い地元紙が富山県民の共通言語だと言って質問に回答しないことに違和感をおぼえました。また知事がチューリップテレビの報道を印象操作、偏っていると言いながら、具体的な内容を一切説明せず番組審議会に諮れというのも疑問を感じます。知事には記者会見で堂々と回答していただきたいです。