電動アシスト自転車や電動カートなどの電動モビリティ。シニアカーとしても利用されています。これまでのイメージを一新する新しいシニアカーがお披露目されました。
先月30日、報道陣向けに公開されたのがこちらのシニアカー。レバーで操作する従来のいす型とは違いハンドルを使って動かす電動モビリティです。開発したのは電動モビリティを開発・販売する東京の企業、WHILL。
WHILL 執行役員本部 池田朋宏部長:
「人生100年時代においてまだまだ生活において新しい移動手段が必要じゃないかと」
この新型モビリティは、Honda Cars富山新庄本町店で全国に先駆け試乗がはじまりました。
富山県内では年間およそ3000人が運転免許を自主返納しています。しかし免許を自主返納した高齢者の中には従来のいす型シニアカーに対して不満の声も。
ホンダ自販タナカ 浅生忠和社長:
「どうしても電動車いすは『まだ歩けるよ』と言われる方が多かったで、富山のだ場合は車から車へ自然に乗り換えていきたい。そういうような要望が多いことを感じました」
この新型シニアカー。実際にどんな操作感なのか試乗してみました。
WHILL 広報マネージャー 新免那月さん:
「ドライブを握れば前に進みます」
前に進むときは右手にある「D」のレバーを。後ろへ進みたいときは、左手の「R」をつかむだけ。
WHILL 広報マネージャー 新免那月さん:
「離せば止まることを覚えていただければ」
記者:
「離すと止まるんですね。安全ですね」「ハンドルの操作感もわかりやすくて直感的に動きますね」「特に難しいこともなくスムーズに操作できますね」
このシニアカーのキャッチコピーはそのスタイリッシュなデザインから「歩道を走れるスクーター」
最高時速は6キロで、道路交通法上歩行者と同じ扱いで免許やヘルメットもいりません。
WHILL 広報マネージャー 新免那月さん:
「大体これで私が歩くスピードくらいですね」「人の歩く速度が大体平均3・4キロ」
記者:
「この速度なら歩行者にもちゃんと気づいてもらえますしあんまり危なくないと思いますね」「歩道って意外と段差があるんですけど段差もスムーズにいけますね」
最大で7.5センチの段差も越えられます。
ホンダ自販タナカ 浅生忠和社長:
「今まで行動範囲が短くなっていたと思われるので、よく言われる「ラスト ワン マ イル」をしっかりとカバーして、お客様がこれから行動範囲が広がることで、皆さんのライフスタイルが少しでも豊かになればいいなと考えております」
新しい移動手段として高齢者の心をつかむことができるのか。期待が寄せられます。