受け入れに課題も

今後、富山市でも海外からの観光客が増加すると見込まれ、富山市ガラス美術館ではすでにスマートフォンでQRコードを読み込むと英語で作品の説明を見ることができますが、今後にさらに受け入れ体制を整えたいとしています。

富山市ガラス美術館 土田ルリ子 館長
「海外から来られる方はよく、トランクを引いて来られる方もいるので、もう少し大きな荷物が入るロッカーの整備やサイネージをもう少しわかりやすくする、チケットの販売をスムーズにするとか。今後どのように快適に鑑賞していただけるかの対応をしていかなければいけないと思っているので、うれしいばかりではなくて、責任重大だなと思っています」

今回の記事で取り上げられた富山市八尾町の伝統行事「おわら風の盆」。八尾おわら資料館でも今後の対応に迫られています。

八尾おわら資料館 高島正人 館長
「外国人に対する対応をもう少しグレードをあげないと、せっかく来ていただいた人たちに、『なんだこんなとこか』というつまらない思いをさせたら困るのでというのが我々の心配。嬉しい反面、心配のほうが大きい」

おわらを紹介する映像には英語字幕はありますが、ナレーションは日本語です。展示資料にも英語表記は少なく、海外からの観光客には文化や歴史が理解しずらいことが懸念材料です。

同資料館の高島館長はパネル近くにボタンを設置し、そのボタンを押せば英語の解説が聞けるようデジタル式になってくれればと話します。

英語の解説を増やしたり音声ガイドを導入するなどインバウンドへの対策を強化したいとしています。

八尾おわら資料館 高島正人 館長
「ニューヨークタイムズの記事を機会に、おそらく今から外国の方がみえるだろうし、一年中通して観光の人が訪れる町にできたら」

年上け早々、富山市に突然舞い込んだうれしいニュース。喜ぶだけではなくて、海外からの観光客をどのようにもてなすのか。受け入れ体制の整備が求められています。