濡れタオルを遺体にあて「一生懸命ケアしてあげていた」

弁護人:「母親は亡くなる当時、うなって苦しんでいたにもかかわらず、なぜすぐ消防に通報しなかったのですか?」

女:「ショックで、動揺していて、できませんでした」

弁護人:「部屋の中を見られたくない気持ちもありましたか?」

女:「そうです」

弁護人:「遺体に対して何かしたことはありましたか?」

女:「氷水でタオルを冷やして(遺体にあてて)一生懸命ケアしてあげていました」

弁護人:「どうしてですか?」

女:「傷ませたくなかったので」「涼しくなる9月ごろまでずっと続けていました」

弁護人:「遺体に近づいたことは、それ以外にありましたか?」

女:「『いってきます』『ただいま』のあいさつをしたかった」

弁護人:「ずっと続けていましたか?」

女:「続けていました」

遺体は腐敗していき、次第に死臭が漂うようになったといいますが、女は「外に漏れたらまずい」との思いから、換気をしなかったといいます。