不適切な党員登録…これまでの経緯

田畑議員を巡っては、10月2日に支援者と交わした音声データから支援者が務める企業の従業員名簿をもとに無断で党員登録をしたほか、架空の名義で党員の水増しを行い、その党費の支払いに企業献金を充てた疑いが浮上。

企業献金は田畑議員が代表を務める政治団体に収入として記載されていましたが、支出に党費の記載はなく、専門家は政治資金規制法違反に当たると指摘しています。

また、音声データでは「亡くなったおじが党費を支払っていたことにする」という趣旨の発言も記録されていて自身の関与の隠ぺいを図った疑いもあります。

今月18日の会見で田畑議員は事務所が管理する党員727人のうち、およそ100人が不適切な党員登録だったことを認めた一方、自身の関与は否定。記者からの質問には「調査中」を理由に具体的な回答を避け続けました。

自民党本部はこの問題を重く受け止め、県連の橘会長が田畑議員に対し、臨時国会前までに説明責任を果たすよう求めていましたが、調査に時間がかかるとのことで会見が29日にずれた形です。