「自民党員でもないのになぜ?」

自民党富山県連が発送した総裁選の投票用紙。党員になった覚えがないという人の自宅や会社に届き、名字だけが同じで下の名前に見覚えがない、架空の家族あてにも送られていました。その数は46人分に上ります。

さらに、投票用紙が届いた富山市内の男性によりますと知り合い5人の自宅にも同じように用紙が届いていたことが30日、新たに判明しました。

5人それぞれ、架空の家族名義でも用紙が届き、その数は合わせて31人分に上ったということです。

これで、不可解な投票用紙は77人分となりました。

届いたのはすべて富山市内で、誰一人として党員の自覚はないということです。

地方政治に詳しい専門家は、党勢拡大のため、議員が名前を使った可能性があると指摘します。

東北大学大学院 河村和徳 准教授
「党員を増やしたいという国会議員の方からですね、ないしは地方議員の方からですね、勝手に名前を使われたという可能性は高いと言えるかと思いますし、じゃあお金(党費)どうするのかというと、やはりですね裏金だとか、別のお金かもしれませんが、どこかでお金が建て替えられて党員として登録されている」