蒸しタオルをそのまま当てると…

目の周りを清潔に保つために、自宅でできるケアを聞きました。

たち眼科・舘奈保子医師:「まずは、まぶたを温めてマイボーム腺の中の脂を溶かし出やすくします。温かいアイマスクなどを使用するとよいでしょう。何もない場合は、濡れたタオルを温めてポリ袋などに入れて、それを乾いたタオルで巻いたものを使うのも一つの方法です」

蒸しタオルをそのまままぶたに当てると、気化熱が作用して冷えてしまいます。蒸しタオルを使う場合は、ポリ袋にいれたものを使うのがおすすめとのこと。

たち眼科・舘奈保子医師:「しっかりと温めたら、目の周りをきれいに洗うこと。まぶた用のケア用品も出ていて、泡をのせるものや、スプレーをするもの、コットンにしみこませて使うものなど様々あります」

こうした目の周りのケアは、できれば朝晩の1日2回、厳しければ1日1回でもやると効果的だということです。

また、最近ではマイボーム腺を刺激する「IPL光線治療」というドライアイの治療法が出てきて、『まつ毛ダニ』を減少させる効果もあるといいます。

即効性はありませんが、4~5回治療を受ければ効果が出てくる場合が多いということです。

私たちの身近に潜み、増殖しすぎるとドライアイや眼瞼炎、ものもらいなど様々な症状をもたらす「まつ毛ダニ」。

メイク汚れや皮脂のつまりで増殖するため、トラブルを防ぐためには日ごろから、目元を清潔に保つ心がけが大切です。