“筋肉痛”の起こるスピードと加齢との関係は?

筆者:「年齢によって筋肉痛が起こるスピードは変わるのでしょうか」

長田整形外科クリニック・長田茂樹医師:「医学的には加齢によって筋肉痛が起こるスピードが遅くなるとは明言されていません。そういった話をよく耳にするのは、単に加齢というよりは体を動かす頻度が減ったり、若いときよりも激しい運動を行う機会が少なくなったりすることが理由ではないかとされています。筋繊維は使わないと細くなり、ちょっとした負荷でも損傷しやすくなります。若い人でも日頃の運動習慣がない場合には筋肉痛が遅れて生じる可能性があります」

運動によって生じる筋肉の損傷は、若年成人に比べて高齢者のほうが筋肉の損傷の程度が大きく、回復にも時間がかかるという研究報告や、損傷の程度には親から子へ受け継がれる “遺伝的素因” が関係しているとの報告もあるという。

長田整形外科クリニック・長田茂樹医師:「久しぶりにスクワットをすると太もものあたりが筋肉痛になりますが、1週間に1回程度のペースでかつ同じ強度で繰り返し継続していると筋肉痛は起こらなくなります」