2人目の子どもを産んだ後に甲状腺の精密検査を受けて「橋本病」と診断されました。病気とどのように向き合っていくのでしょうか?

「橋本病」:心臓や肝臓、腎臓、脳などの代謝を盛んにするなどの働きをする甲状腺ホルモンが少なくなる病気です。甲状腺の細胞を攻撃する自己抗体が、甲状腺に慢性的な炎症を引き起こし、甲状腺ホルモンの分泌が低下。1~2割の人は、甲状腺機能低下症になって治療が必要になります。

石本さん:とにかく疲れやすくて、でも自分では気づいてなくて2人目の産後に人間ドックいったときに、ここが腫れていると言われて、ちょっと甲状腺の精密検査を受けた方がいいと言われて、検査したら「橋本病」であることがわかりました。甲状腺の怖いところは、出る症状が、何か出血したとか痛いとかじゃないんです。だるいだけだから、寝不足が続いたからかな?不規則だからかな?で済ませてしまうので、なかなか気づかなったんです。

舟本:石本さん自身が「橋本病」を発表した理由は?

石本さん:勇気を持って発表するぞという感じではなく、インタビューの流れの中で話させてもらって…。「橋本病」は、産後になりやすいみたいで、不妊にも繋がるんですね。1人目の産後に発症して、2人目不妊に繋がったりする。なかなかできないなって言って調べたら、甲状腺だったってこともあるので、女性の皆さんに知ってほしいという思いがありました。

舟本:すごく反響があったそうですが、どんな声がありましたか?

石本さん:「私もそうなんです」という声が多かった。その他にも「会社の人に言ってもわかってくれなかったけど、石本さんが言ってくれたことで理解してもらえた」男性の方からは「僕もそうなんです。男性でもいるんです」など、いろんな声が届きました。こんなにたくさんの人が甲状腺で悩んでいることを初めて知りました。

舟本:症状は今どうなりましたか?

石本さん:今、薬を飲んで落ち着いているので、薬を飲みながらであればこうやって、元気にいられるので、うまく付き合いながら、やっぱり頑張りすぎると今でも二、三日、起き上がれなくなっちゃうような感じがあるので、頑張りすぎには気をつけています。本当に皆さん頑張りすぎているから。そんなに頑張らなくていいよと私はすごく言いたくて。ちょっとでも何か自分の中でサインが出たら、休むようにしてほしいと思います。私の場合は「最近だるい」とにかくそれがサイン。この辺がもうだるくなってきて、頭を休ませたいっていうそれがサインです。自分の中の何かサインを見つけて、それを基準に休むといいと思います。

舟本:病気を経験して、今伝えたいことはー

石本さん:会社でみんなが頑張っていると声を上げづらい。ちょっと休ませてくださいっていう勇気がすごく大事だと思うので、ぜひ皆さん休んでください。特に女性はすごく頑張っていると思います。共働き率No.1の富山の皆さん。女性の皆さん本当に頑張っていると思うので、うまく休んでほしい。体を壊してからじゃ遅いので、上手く自分と向き合ってくださいっていうのを今日は一番言いたい。

舟本:最後に、またテレビやりたいとかっていう気持ちは?

石本さん:今のところはないですね。やめる一つのきっかけが、後輩がちゃんと育っているなっていうなんか安心感があって、それもあったのでやめられたっていうのもあるので、後輩たちの成長を見守りながらテレビを見ている感じなので、その大変さもわかるし、みんな頑張れっていう気持ちで今テレビ見ています。