接点はスマートフォン…7割が子どもから

斉藤章佳さん「お金を渡す、ゲームのやり方を教えてあげるとか。ほめちぎる、君は特別だと特別感を演出するとか、そうやって加害者は子どもたちの承認欲求を巧みに転がして、手なずけていきます」

その上で、性的意図を隠しながら、加害者は子どもたちに接近していきます。

警察庁のまとめによりますと、去年、18歳未満が性被害に遭った事件全体の摘発件数は全国で4418件(前年比274件増)。SNSがきっかけで被害に遭った子どもは1665人で、特に不同意性交が96人と前年より2倍近く増えています。加害者と被害児童の接点はスマートフォンがほとんどで、最初の投稿は74.2%が子ども側からでした。

警察庁が挙げた検挙事例には、看護師の男(32歳)がオンラインゲームで知り合った男子中学生(13歳)にゲーム機を供与して車両内でわいせつな行為をしたり、無職の男(37歳)が仮想空間でアバターを使って女子児童(10歳)にわいせつな画像を撮影させて送らせたりした事案もありました。