■1911年製…ロマンを感じるお土産とは
続いては、宇奈月温泉駅の向かいにある黒部川電気記念館。受付の前にお目当てのお土産がありました。しかし…これは一体?
黒部峡谷鉄道株式会社 八木宣年さん:
「1911年製(重量)22キロ、カーネギーレール、カットレールになります」
なんと100年以上前に造られた鉄道のレールをカットしたものです。
1923年の黒部峡谷鉄道開業当時に実際に使われていたものです。
黒部峡谷鉄道株式会社 八木宣年さん:
「へたりもぜんぜん違いますよね、さびもまったく違うさびも当時のままだと思います」
一見するとただの鉄の塊。しかし、ひとつひとつの表情が違い、長年人々を運んできたトロッコの歴史を、伺い知ることができると鉄道ファンの心をつかんで離しません。
黒部峡谷鉄道株式会社 八木宣年さん:
「これを捨てるのはもったいないと何とか利用したいと思いまして、カットして販売した」

鉄道ファンでもある八木さん。このレールが導入された歴史背景に思いを馳せると、特別な感情がわくといいます。
黒部峡谷鉄道株式会社 八木宣年さん:
「このレールは1911年製、弊社が鉄道を敷設したのが1923年、そのギャップ12年間のギャップ、そのロマンが私だったら、その12年間の間、何してたんだろうと思って寝られません、寝られないですね」
「8ミリにカットしたんですけど、ロマンの重みでしょうか、重いです」
