大手と中小が限られたパイを取り合う…

競合が激化するなかで、体力やブランド力で大手に劣る中小、零細住宅工務店は採算性が低下、倒産に至るケースが増えているのです。

こうした状況について、帝国データバンク富山支店の大場正範課長は、中小、零細の工務店ほど熾烈な経営環境になっていると指摘します。

帝国データバンク富山支店 調査課長
大場正範さん:「物価の上昇に対して消費者所得が伸びが追いつかないなか、高額な住宅を購入できる世帯が減っていて、工務店の業界でも大手と中小が少ないパイを取り合っている状況です。他社との明確な差別化を打ち出せない、またはコストを価格に転嫁できず、低価格での訴求をとらざるを得ない企業は苦戦を強いられています」