また妊婦に感染した場合、お腹の子どもに母子感染して「先天梅毒」になる可能性もあります。先天梅毒になると、皮膚の異常や難聴といった症状が出るおそれもあります。
国立感染症研究所によりますと、2022年と2023年の梅毒の妊娠症例数がそれぞれ前年の1.4倍に急増していて、これまでは年間20例前後で推移していましたが、2023年は37例に急増したということです。
治療は抗生物質や筋肉注射

鮫島梓医師:
「ペニシリン系の抗生剤の内服薬をまず1ヶ月やってみて治療効果を見ながら必要な場合にはちょっと継続していくという感じですね。早期の段階であれば、薬を飲むことによって梅毒を治すことができます。
そのほか、今は1回の投与で済ますことのできる注射剤『ステイルズ』があります。2019年に国内製造・販売が承認されました。病院に通うことが心配な人は、1回注射を打てばそれでほとんど良くなります」
今回取材した20代女性も、梅毒の治療をステイルズで行いました。
梅毒に感染した20代女性:
「大殿筋、お尻の筋肉に打ってもらいました。打った日に体が熱を持っちゃって、そのときはもう全身バーってバラ疹が出てきて、2、3日で引きました。自分はちょうど注射の治療ができたんですけど、その後、そこのクリニックが、ステイルズ注射の在庫を切らしちゃったらしくて、同じように治療してる人が何人もいたらしいです。再入荷待ちみたいな感じになっていたらしくて、爆発的に増えてたんだと思いますね」







