福山里帆さんが発表したコメント全文
以下に、福山里帆さんが発表したコメント全文を掲載します。

平素よりお世話になっております。
先程、父である大門広治を起訴したとの連絡が、検察官からありました。
私の「声」に真剣に耳を傾け、懸命に捜査していただいた富山地方検察庁、黒部警察署の皆様にまずは深く感謝申し上げます。
父から性被害を受けはじめた中学2年生から私の中の時計の針は止まったままでした。その時計の針がようやく少しずつ動きはじめたように思います。
私はこれまで家族の中に居場所がありませんでした。生まれた意味もわかりませんでした。それでも皆様からたくさんの心のこもったお言葉をいただき、あたたかい応援を頂戴し、社会の中に居場所を見つけつつあります。本当にありがとうございます。この場を借りて御礼を申し上げます。
とはいえ裁判はこれから始まります。
裁判になる前に、ここまで来る前に、父には犯した罪を見つめ直し、悔い改めてもらいたかったと思います。それがなされなかったことが残念でなりません。
せめて裁判では、自らの大きな過ちに向き合い、罪を償って欲しいです。
裁判の経過も含めて、これからも見守っていただければと存じます。
私の「声」が今家庭内の性被害を受けている方々や過去に受けた方々の後押しになれば、これほどうれしいことはありません。そして家庭内の性被害で苦しむ子どもがいなくなる世界がくることを願ってやみません。
2024年3月26日
福山里帆