”友達同士”同じ悩みを共有する場を

そんな2人が月に2回通っている場所があります。

彰さんが若年性認知症を発症したのを機に、沙代子さんが立ち上げた「フレンズ」です。

65歳未満で発症した若年性認知症の患者は、全国に3万5000人以上いるとされていますが、患者同士のつながりはほとんどありません。

そのため、沙代子さんは、富山県内で認知症の配偶者を持つ夫婦が心置きなく胸の内を話し、楽しむことができる場が必要だと考え、このフレンズをつくりました。

設立から4年あまりが経過し、今では毎回、10人を超える夫婦が集まり、それぞれが悩みなどを打ち明けています。

沙代子さん:「自分たちみたいな人がほかにも絶対におられるなと思って。私たちだけじゃないよねと思って、お友達を作る意味で『フレンズ』という名前にしました」