自分が壊れてしまって無になったような…
記者:「被害に最初に遭った中学2年生の時の思いは?」
里帆さん:「実際に被害に遭った時というのは今振り返ると何も感じられなかった。というのは感情が悲しいとか、苦しいとか、未来に対して不安だとか、これからどうしていいかわからない、そういったいろんな一定の感情がたまってしまって、自分が壊れてしまうような感じで無になったような、自分から魂というのがあるかわかりませんけど、感覚としてはそういったものが抜けた感じ。しばらくは不安よりも絶望、いまはあまりそうは思わないですけど、当時はそれこそ中学生だったので、結婚とかそういったことができるのかなとか、自分は汚れてしまったのかなとか、そういったこともそのあとは考えましたし、誰かに、特に親族に知られてしまったら悲しむだろうと、だから自分が一生懸命隠さないといけないとか、でも助けてほしいとか、でも親族に助けてもらえなかったらどうしようとか、そういったいろんな、未来に対してこれからどうなっていくんだろうという不安もあったと思います」
