東京にクレープの直営店を置き、フランチャイズ展開を進めてきた「フレーズ」が2月29日までに事業を停止、自己破産申請の準備に入ったことが帝国データバンク富山支店の調査でわかりました。

富山市のクレープ店経営「フレーズ」は、1999年(平成11年)創業し、当初は地元である富山市の中心市街地活性化を目的にした企画立案や情報サイトの運営を主な事業としていました。

その後、富山市総曲輪通り商店街に出店したクレープ店「コムクレープ」が軌道に乗ったことで軸足を移し、東京都内へ直営店の出店やフランチャイズ本部として加盟店を募るなど事業を展開します。

最盛期とみられる2018年9月期の売上高は約1億1700万円を計上していましたが、近年は新型コロナ感染拡大による影響で、加盟店の離脱や直営店の販売不振に陥り、2023年9月期の売上高は約3800万円まで落ち込むなど赤字決算が慢性化していました。

こうしたなか、資金繰りがひっ迫、事業継続の見通しが立たなくなったことから今回の事態に至りました。負債総額は約7600万円を見込んでいます。