能登半島地震による住宅被害をめぐって氷見市では、1次調査で認定された被害程度に不服がある被災者を対象とした2次調査が始まりました。

液状化による被害が大きい氷見市北大町の住宅などで、29日から被害認定の2次調査が始まりました。

「全壊」「半壊」などの住宅の被害程度の認定は、「り災証明書」の発行に必要で、外観を見て判断する1次調査に不服があった場合、家の中も調べる2次調査を受けることができます。

この住宅も、外観からは液状化被害の大きさはわかりませんが、中に入ると…。

2次調査を受けた夷卓也さん:「こちらは5センチぐらいしか沈まなかったけど、海側は25センチぐらい沈んだもので、それでこっち海側に引っ張られて家が縦に割れた」

家の中のいたるところに外観からはわからない深刻な損傷がありました。

2次調査を受けた夷卓也さん:「外だけ見ていてはわからない、中見てトータル的に評価してほしい」

2次調査は県建築士会が担当し、壁のひび割れや床の傾きなど家の中の被害程度を調査します。

富山県建築士会 德田義弘 副会長:「液状化で土が盛り上がってきてて、大変だということだと僕は思います。これは地震による損壊です」

住宅の被害認定は「全壊」から「一部損壊」まで6段階で評価され、被害の程度で支援内容や補助金が異なります。

富山県建築士会 德田義弘 副会長:「液状化は外部だけでは、まあ道路とかみればわかるんだけど、これが家の中まで及んでいるということが非常に大きな点なので、それをちゃんと見て評価をしていくべきかなと思います」

氷見市では、28日までに267件の2次調査の希望があり、3月中に調査を終える予定です。