「何でもやってみる」背景に少子高齢化
芋煮会の延長にも見えますが、取り組みの背景の一つに町が抱える課題があります。
青津さん「町の中で(人と人が)会わないことがある。外部からの若者と(地域の人が)会う入口がない。こういうふざけたことをしてもいいんだという(町に)興味を持ってほしい」
高齢化率が4割を超える西会津町。この日の会場も、人口の半分以上が65歳以上の高齢者で占める「限界集落」です。それでも・・・。
青津さん「今まではモノがある文明的な文化的な都会のほうがいいというのがあったが、成熟社会になって価値観も多様化してきて、何か新しい挑戦をしようと思ったら、地方だと思う」
都会とはかけ離れた「何もないところ」。それでもにぎわいを生み出す新たな可能性が秘められているといいます。

青津さん「寛容な土壌があるところには、どんどんイノベーションが生まれる。色々な面白い人材が集まる。『空白』を埋める、『空白』で自由に色々なものを作ってみる、新しいものが生まれる、それが未来に残る、それが(まちづくりの)魅力」
「逆境をチャンスに変える」。地域活性化のあり方がいま改めて問われているのかもしれません。
青津さんは、「地域の活性化には『何でもやってみる』という寛容性が大事だ」と話していて、今後は町全体でこういった取り組みを行っていきたいと話していました。