4年前の台風19号で、福島県では中通りや浜通りを中心に大雨が降り続き、県内40地点のうち14地点で、観測史上1位の雨が降りました。
阿武隈川やいわき市の夏井川などが決壊し、住宅などが浸水しました。全・半壊の1万3195棟を含む、2万569棟の住宅に、被害がありました。
死者は関連死8人を含む40人で、全国で最多となりました。このうち、いわゆる「直接死」の32人は、21人(66%)が65歳以上の高齢者でした。そして、15人が自宅で被災したと推定されていて、全員が1階にいたとみられています。
一方、32人中11人(34%)は、外出中に被災していて、9人が車の中でした。
早めの避難の重要性、そして間に合わないときは、自宅にとどまり、2階への「垂直避難」が大切だということを改めて知った災害でした。今年9月のいわき市の水害では、避難が遅れた人の中に垂直避難で助かったという声も聞かれました。くり返し起こる災害に、教訓を生かすことが大切です。










