今回案内してくれたのは、市内の専門学校に通う熊谷樹さんと中学2年の熊谷峻さんです。

熊谷峻さん(13)「ここまで津波がきていることが分かる。このくらいだと津波は全然大丈夫だと思うだろうが、大人が立っていてもよろけて転ぶような力があるそうです」

熊谷樹さん(19)「いち早く安全な場所まで逃げる。津波の場合は遠くまでさらに高いところまで避難しなければいけない」
震災の記憶と教訓を必死に伝える2人ですが、震災当時、樹さんは小学2年。峻さんは2歳でした。そもそも、なぜ語り部を始めようと思ったのでしょうか。
熊谷樹さん「震災の記憶というのは恐ろしいイメージがあったが、私が中学生の時に県内の語り部さんのニュースを目にして、そこで自分の経験を話すことによって、まだ経験していない人の命が救われるんだと考えが変わって、ぜひ自分もやってみたいと思って始めた」

震災は、昨日のことのように思い出せるという樹さん。未来を担う若者が語り継いでいくことの大切さを実感しています。
熊谷樹さん「実際経験していない世代も多くなってきたので、その先輩から後輩へ語り継いでいく体制を今後も続けていければ、この語り部は永遠に続いていくものだと思う」