東京電力福島第一原発事故の避難区域を抱える被災地では、震災と原発事故から12年目を迎えた今も様々な課題を抱えています。住民の帰還に向けて治安維持にあたる福島県警双葉警察署の警察官にカメラが密着しました。

灯りの消えた町を巡回するパトカー(富岡町夜の森地区)





震災・原発事故から12年目…灯りの消えた町で双葉警察署の警察官たちは、日夜、
治安維持にあたっています。

(双葉警察署・草野雅勝巡査部長)
そもそも犯罪を発生させないことが警察の本当目的ですから。

(大阪府警から出向した双葉警察署・小池卓弥巡査長)
被災前の状況も色々聞けてもっと力になりたい。

警察官たちの“12年目のいま”を追いました。

■「心の復興に携わりたい」大阪府警から特別出向した警察官

双葉8町村を管轄する双葉警察署(富岡町)


   富岡町にある双葉警察署。

原発事故の被害を受けた双葉8町村を管轄し避難区域を抱えるこの警察署は、復興の最前線を担っています。

(双葉警察署・水野由基副署長)
「今後、避難指示の解除が予定されている。最善の治安対策を推進して安全で安心な地域を実現するというのが一番の任務。」

全国の警察署で唯一設置されている復興支援課


(双葉警察署・復興支援課 齋藤雅彦課長)
「住民の方々と一緒に共になって双葉郡を盛り上げていくという気持ちで活動してもらいたい。」

復興支援課には、12人が在籍していてこのうちの6人は、他県から応援に駆け付けた通称・ウルトラ警察隊です。
◆ウルトラ警察隊の入県式

ウルトラ警察隊の1人 大阪府警から特別出向した小池巡査長


大阪府警の小池卓弥巡査長(26)。この春、ウルトラ警察隊に志願しました。

(大阪府警から特別出向した双葉警察署・小池卓弥巡査長)
「避難している方々、災害公営住宅に住んでいる方々の心の面で意見や要望そして相談を聞いて心の復興を少しでも携わりたいと思った。」

■「災害の怖さ」衝撃を与えた被災地の光景

富岡町内を巡回する草野巡査部長と小池巡査長



復興支援課の主な任務が被災地のパトロールです。
この日、小池巡査長と組むのは上司の草野巡査部長。

パトカーが町を進んでいくとその光景は、徐々に物々しい雰囲気に・・・

帰還困難区域に張られたバリケード(富岡町夜の森地区)


道路に張られたゲートの先には、いまだ自由に立ち入ることができない帰還困難区域が広がっています。

被災地の光景は、小池巡査長に衝撃を与えました。

小池巡査長の背後には除染廃棄物の仮置き場が広がる


(大阪府警から出向した双葉警察署・小池卓弥巡査長)
「大阪には絶対にない光景。こちらに来て見て初めて現状を知った。より災害の怖さを感じる。」