“一層一層”バウムクーヘンのような街づくり

地域の復興や住民の帰還はまだ道半ば。遠藤さんは、自らが「夜の森の再生の第一歩」となることを決めました。

代表・遠藤一善さん「建築士は自分たちで建物、街づくりをして、建物がどんどんなくなってしまったけれど、やっぱり人に来てもらうのは『お店』だと思った」

誰もいなくなった町に、再び「人が集まる場所」を自分自身で作り出すことを選びました。

代表・遠藤一善さん「その中で同級生や後輩が作ったお米を使ってバウムクーヘン、お菓子を作って、それを買いに来てもらうということで、街づくりという中では、これだというのは間違いなくあった」

バウムクーヘンは、富岡町産の米粉を100%使用しています。原料のコメを届けてくれるのは、遠藤さんの小学校の同級生です。

遠藤社長「(開業前に)コメある?って」
コメ生産者・渡邉伸さん「急に来てさ。そこまで言うならできるだけ協力しなくちゃなと思いながら」

ふるさとへの思いが詰まったバウムクーヘンを求めて、たくさんの人が、この夜の森を訪れています。

富岡町から来た人「結構来ていますね、地元のお店なので。プレゼントとかで来ています」
郡山市から訪れた人「父が元々この店を知っていて『ここおいしいよ』ということで(来た)。元々仕事でこの辺に寄ったりしていたが、その時はゲートで封鎖されていたりしたので、結構復興も進んでいるのかなと感じた」

遠藤さんの情熱は、今、確かな灯となって、町を温かく照らしています。

代表・遠藤一善さん「バウムクーヘンって一層一層作っていくので、つながりをいっぺんにではないが、一層一層作っていって夜の森の街づくりのスタートになろうと」