福島第一原発事故からまもなく15年を迎えます。現地では、廃炉に向けた歩みを着実に進めていますが、目標に掲げている2051年の廃炉完了に向けて、その道のりは不透明なままです。
一般作業着の作業エリアが96%に
2011年3月、福島第一原発を襲った津波。冷却機能を失った原発では、核燃料が溶け落ちるメルトダウンが発生し、世界最悪レベルの事故を引き起こしました。あれから15年。現場では、終わりの見えない廃炉作業が進められています。

井上和之記者「私がいるのは、2号機建屋から約50メートル離れた場所です。建屋周辺では、ゴーグルとマスクなどの装備で立ち入れることができます」
建屋周辺は、現在も線量が高いままですが、ほとんどの場所で従来の防護服を着用せずに入ることができるようになりました。

東京電力HD・本多弘和さん「(事故直後は)全てのエリアで全面マスク・防護服の着用それが必要でした。いまでは線量がだいぶ低減して、簡易マスク・一般作業着で作業できるエリアが構内全体の96%まで拡大している」
水素爆発で建屋が損傷した1号機では、今年1月、建屋を覆う大型カバーが設置されました。
東京電力HD・本多弘和さん「カバーができたことで汚染水の発生、放射性物質の放出を抑制されると考えている」

政府と東京電力が掲げる廃炉の完了時期は、2051年。最重要課題となるのは、溶け落ちた核燃料=燃料デブリの取り出しです。2号機では、2回にわたって試験的な取り出しが行われ、これまでおよそ0.9グラムを採取しています。来年度には、ロボットアームを使った3回目の取り出しが計画されています。
東京電力HD・本多弘和さん「ロボットアームについては(格納容器内)自由に動く可動範囲やアプローチが全然違うものになりますので、さらなる情報収集に役立つと思う」
1号機から3号機におよそ880トンあるとされる燃料デブリ。このうち3号機は、去年10月、当初、2030年代初頭に計画されていた本格的な回収が2037年度以降にずれ込むことが明らかになりました。













