特集は、会津で食用の菜種油を継承するプロジェクトです。4年前、惜しまれつつも江戸時代から続く歴史に幕を下ろした老舗の味。それを未来につなげようと奮闘してきた豆腐店の店主念願の菜種油の初しぼりが行われ、止まっていた歴史が再び動き始めました。

江戸時代から続く伝統の菜種油

「出てきましたね、油、いま」

昔ながらの製法で、ゆっくりと搾られる菜種油。実はこの油には、江戸時代に創業したある老舗の歴史が受け継がれています。

喜多方市に住む小原直樹さん(66)。実は、小原さんの本業はとうふ店。店で揚げる厚揚げには、天保12年、江戸時代から続く「平出油屋」の菜種油を使っていました。

とうふ屋おはら 店主・小原直樹さん「すごくおいしい油なので、油抜きするのがもったいないくらいで、もう何も油抜きせずに、切って食べるだけでおいしいし、あるいは煮物にするとその油のうま味が、煮物全体に広がっておいしくなるんですよ」